こどもは寝る時間

心が弱り気味なので最近ドラマなどを見るとすぐに泣いてしまいます。私は涙に浄化作用があると信じているのでそういうくだらない泣きは必要だと思っています。しかし娘は許してくれません。

ＴＶを見て涙を拭いていると「なかないで。なかないでよ、おかあさん。おかあさんがなくとあおぞうもないちゃうよ」と言って本当にマジ泣きします。悲しいシーンになると前もって「ないちゃう？　おかあさんないちゃう？」と聞いてきたりします。

「僕と彼女と彼女の生きる道」を見ている時はドラマとあいまって余計泣けてきてしまいます。が、「白い巨塔」など集中して見たいドラマの時は正直やめてほしいのです。萎えるのです。君のせいじゃないから。君は泣かなくていいから。ああ、泣くよ泣きたいよ。だからお母さんに心おきなく泣かせてくれ。世界にひたりたいんだよ、お母さんは。

ええ、１０時のドラマの時間にこどもが起きていることがまず間違っているのです。娘を寝かしつけずにくだらないドラマなど見ている私が悪いんです。わかっています。わかってはいるのですが、そこはそれ。

そんな娘はフィクションで泣いたことがありません。「ロボット・カミイ」を読んでやった時、ラストで声を殺して泣いているのを初めて見てお母さん感動しました。でもそれっきりです。つまらん。二人で泣こうよ。なぁ。