娘一色

夏休みも10日すぎるとそろそろしんどくなってくる。半日一人きりのだらけた生活に慣れきったひきこもりの母には、24時間娘につきあうのはたいそうしんどい。
私たちが1年生の頃は徒歩圏内ならガンガンこどもだけで遊びまわっていたものだが、この物騒なご時勢そうはいかない。公園でこどもだけで遊ばせるなんて危険きわまりないので親も炎天下ベンチで見守り。遊具をぐるぐる回せとか砂を掘れとか走る自転車の後ろについてこいとか時々お子さまからの指令も飛ぶ。お稽古事も送り迎え。お友達のおうちへも送り迎え。時間帯によっては学校へも送り迎えだ。うへぇ。
しかも母には社交(=お母さん同士のおつきあい)も必要。バレエ(発表会前なので夏休み中は週2回午前中まるまるレッスン)の待ち時間の間に社交。お友達と遊んでいるときも社交。下手にPTA活動で顔が売れたので道ばたでも社交。我が家は商店街から徒歩30秒なので外を歩けば即社交。
外出すれば社交、家にいてもうちは兄弟がいないので娘の遊び相手は私。常にサシ勝負。漫画をダラダラ読む暇もムダ毛を抜く暇もありません。
こないだ我が家にお友達(こどもだけ)が遊びに来ていた時、これ幸いとパソコンしながら金八5の再放送最終回を見ていたら、お友達が帰った後娘から
「おかあさん、はずかしいよ。おともだちがきてるのにじぶんのすきなことしてすきなテレビみてて!」
と諌められました。
なんだよー一応気をつかって漫画は読まずにいたのにー。恥ずかしいのかよ。失礼だな。悪かったよ他のうちみたいにお母さんの手作りお菓子とか出さなくてさー。君たち楽しそうに遊んでたんだから別にいいじゃんよ。ちぇっ。