「夏の災厄」

ここ十何年で初めて(妊娠中出産後をのぞく)南の島にいかない夏。沖縄行きを主張していた娘の譲歩で「東京サマーランド」へ行くことに。すげぇ譲歩だ。わたくしこの手のアミューズメントプールに行くのは初体験です。すごかった。あらゆる意味ですごかった。新鮮な驚きにみちていた。

  • なんの工夫もない有料席が4000円〜6000円也。ふざけんな誰が払うかと思ったらけっこう埋まっているのでおかあさん驚愕。あんたたちはお金の使い方を間違っている。
  • 素肌がカラフルな方がものすごくたくさんいた。普通にいた。ワンポイントお洒落タトゥーも許さない温浴施設が増えている昨今、サマーランドはおそろしく寛容な施設だ。
    うちの隣に座った家族のお父さんも見事な両肩彩色。なぜかそういう人は2才ぐらいの男の子を片手抱っこしていることが多いような気がする。みんな子煩悩。そしてみんな立派な絵柄。どーんとね。
    帰りの電車の中で大麻とかマンダラっぽい西洋タトゥーをいれている男性を見たのだが、マジック描きかと思うくらいチャチく感じた。
  • ただでさえ芋洗い状態のプール、7mごとぐらいにピザーラのエビマヨ浮き輪が浮いていた。前をむいてもエビ。後ろを向いてもエビ。休憩してても背後にエビ。サマーランドは変な生き物に侵食されていた。
  • カップルは抱っこがデフォルト。すみっこで抱っこ。流れるプールで流れながら抱っこ。チューをしないかわりに首から下はすごいことになっている。文字通り水面下で。
  • 持ちこんだミニテーブルに大量のコンビニ惣菜パンを山のように積んで昼食をとる家族に目が釘づけ。
  • だだっ広いお座敷無料休憩スペースに集う方々を外から見て、夫が「避難所生活も三日目を迎え…」とレポートをはじめた。たしかにお気の毒にねぇと言いたくなるようなすさんだ光景ではあった。何も座敷にレジャーシート敷いて場所とりしなくても、なぁ。
  • 小学生男子がつるんでいるのは微笑ましいのに、なぜ中学生以上の男子が3人以上でプールサイドにいるとものすごくバカにみえるんだろう。今の男性水着の主流である膝丈パンツもバカ度をアップさせる一要因だと考えられる。
  • 可愛い女子がいない。あれだけ露出の激しい女子が大量にいて、ひとりも俺たちのアンテナにかかる子がいないとはどういうことだ! 女子水着は8割がホルターネックのセパレート。ホルターネックって可愛さ1割増しアイテムだと思うんだけどなぁ。おかしい。
  • わたくしはワンピース+短パンの水着を着用。流行なんて関係ありません。できるだけ周りの方を不快にさせない配慮が必要です。
    ミラー迷路に入ったら、鏡の中に女子プロの人がいました。強そうでした。


あまり日ごろ接する機会のない方たちがつまった施設でたいへんエキサイティングでした。そして、今後水遊びは沖縄以南の南の島のみ、と決意を新たにいたしました。
「昭和へのタイムトラベルだと思えば安い」(夫談)。
娘はちゃんと「家族でプールへおでかけ」を正しく楽しんでいました。