手塚波に乗った思い出話

実は私がはじめて読んだ手塚漫画は、母が購読していた主婦雑誌に連載されたエッセイ風子育て漫画「マコとルミとチイ」だ。当時の私にとって手塚治虫リボンの騎士などのアニメの原作者でしかなかった。でも小学生の頃我が家では漫画を購読所有することが許されていなかったので(そういう抑圧が小遣いをもらうようになった中学以降爆発するのです)家で読める貴重な漫画をなめるようにじっくり読んだ。
というか、当時から活字読みだったので読んでいたのは漫画部分だけではなかったのだが。主婦雑誌を熟読する小学校低学年。いやな娘だ。あおぞうがそんな風になったらいやだよう。
そういえば「マコとルミとチイ」でママが自動車教習所でいやらしい教官にせまられるというエピソードがあったのだが、ちょうど同時期に教習所に通っていた私の母にそれを見せながら「こういうことあるんじゃないの〜?」とかきいたなぁ。困ってたよママ。そりゃそうだ。我ながら本当にいやな娘だよ…。
そのエピソードとか同級生が学校にもってきた「アポロの詩」とか、思えば手塚漫画はけっこう私のヰタセクスアリスかもしれん。



私の中ではいつまでも手塚眞はマコちゃんで手塚るみ子はルミちゃんだ。