ありがとうおっちゃん

買物帰り、家で待つ娘と一緒にタコ焼きでも食べようとお持ちかえり粉モノ屋に立ち寄る。
店先で品書きを見ながらオーダー。
「えーっと、タコ焼きとー今川焼のー…クリームとーあんこ…じゃなくてチーズにしよう。じゃあ、お好み焼きとクリームとチーズの今川焼ひとつずつくださいっ。(おすすめメニューにクリーム&あんこミックスを発見)あっ待って!ミックス!ミックスふたつにする!訂正!お好み焼とミックスふたつにして。ああっ違う。嘘。嘘つきました。嘘ばっかり。お好み焼じゃなくてタコ焼きでした。すみません、あの、タコ焼きひとつとミックスふたつです。すみません。それでお願いします」
そんな馬鹿丸だしのオーダーをおっちゃんは最後まで黙って冷静にきいてくれて、お会計の後「チン(電子レンジ)あるよね?」と言いながら背後の冷蔵庫からアルミホイルの包みを出し「昨日の残りのお好み焼だからあたためて食べな」と、タコ焼きと今川焼とはまた別の袋に入れてずっしり重いブツを渡してくれた。わーい。
おっちゃんはきっと、ちょっと足りないかわいそうな子のお使いだと思ったに違いない。
うめー。お好み焼もタコ焼きもうめー。ラブおっちゃん。