ご冥福をお祈りします

氷室冴子さんの訃報を知りました。
80年代ミッション系女子校生であった私たちの心をわしづかみにした少女小説作家さんです。ええ、中学高校時代はコバルト少女でした。わかりやすすぎる過去で恐縮です。

誰もが読む人気作家さんでしたが、「好きな作家は氷室冴子」という人はあまりいませんでした。なんというか、わざわざ言うのは恥ずかしすぎるほどメジャーすぎて基礎教養のような感覚だった気がします。
高校の頃までにでた氷室冴子さんの著作はほとんど読みましたが、一番私の印象に残っているのはデビュー作の「さようならアルルカン」です。あれは衝撃だったなぁ。といいつつ細かい内容は覚えていないのですが、ものすごいいきおいで泣くほど共感したことだけは忘れられません。あの作品群を十代に読めてよかったと思います。
wikipediaの氷室さんの項を読み、その活躍時期が私たちの思春期とばっちり重なっていたことを知りました。そのタイミングに感謝します。

昨年床にふせっていた時、おともだちが「マリアさまが見てる」全巻を送ってくださったので今更ながら一気読みしました。たいへん楽しく読ませていただいたのですが、一番の感想は「氷室冴子クララ白書とか久美沙織の丘ミキとか、昔のコバルト文庫を読み返したい!」でした。

ちょっくら読み返してきます。