爪ものばさなきゃ

週末家をあけて日曜の夜に帰ってきたら、ヨレヨレの夫が
「君は俺の為にどれだけがんばって働くことができる?」
と真剣な顔つきで訊いてきた。
「えーと、どのくらいのスパンで? 2時間とか? それとも20年くらい?」
夕飯を作れということか。きたるべき家のローンのために働きに出ろということか。リストラされて大黒柱が私に? できるだけのことはしますが。
「とりあえず2カ月。行けるかどうかは君のがんばりにかかっている。」
彼の手にはハガキ。奪う。
・・・きゃー! 当たった! 当たったよ! 7月のミッチーと行くファンクラブ温泉旅行! 抽選当たっちゃったよ! ぜったい当たらないと思ってたのに! 行くだろ。そりゃ行くでしょ。はたらくよ。はたらきますよ。うひー。浴衣、浴衣の着付け復習しなきゃ。ダイエット、ダイエットだ。うひょー。行くぜ草津

夫がヨレヨレだったのは単なる二日酔いのせいでした。